A 1999年に旧文部省に「大学における学生生活の充実に関する調査研究会」が設置されました。
廣中平祐山口大学長(当時)を座長とするこの研究会は2000年6月に『大学における学生生活の充実方策について-学生の立場に立った大学づくりを目指して-』と題する報告書を公表しました。「教員中心の大学」から「学生中心の大学」へ視点を転換するとともに「正課外教育の意義を捉え直し、そのあり方について積極的に見直す」必要性を指摘しています。この報告書はのちのち廣中レポートとして厚生補導関係ではバイブルのように引用されるようになります。これを受けて各大学ではさまざまな取り組みが行われ、『大学と学生』2001年7月号では課外活動を特集し、いくつかの事例が紹介されています。
また、2007年には日本私立大学連盟が『大学生が人間(ひと)として成長するために -正課外教育の重要性と再認識-』を発行し、再びこの問題へついての提言をしています。「正課外活動」ではなく、「正課外教育」として、教育的意義を強調しています。
大学教育のユニバーサル化による学生の多様化は課外スポーツ活動の多様化も招来しており、その支援の在り方も一律ではなく、状況に応じて行うことが必要になってきています。